タイの農村地域を歩いていると「野菜の野生種」を見かけることがあります。
定番は、マメ科植物です。日本の道端ではダイズの野生種を多く見かけますが、タイではアズキの野生種をよく見かけます
アズキは「Vina属」 に分類され、Vigna属の多様性中心地はタイと言われています。

「アズキ=小豆色」を思い浮かべる方も多いと思いますが、野生種の種子は茶色や黒系が多いです。種子の大きさも裁縫の装飾に使うビーズ位の小ささです。

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今回ご紹介するのは、「Vigna exilis」です。
このV. exilisは植物の中でも珍しく、生息するのは山肌です!
しかも写真のような山のアルカリ性の石灰岩に多く生息しており、山登りをしないと見つけることができません。

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山を登ると、このように岩肌を辿るように生息しています。
「どこに根を張るのか?」ですが、岩の隙間に溜まった土や腐葉土へ種子を落として発芽します。

日本人に馴染みのあるアズキとは異なり、蔓性です。
ちなみに、アズキの野生種も蔓性です。この蔓性の性質は、品種改良の過程で淘汰されていきました。
その他のアズキとの違いは、葉の形が栽培種のアズキと比較して尖っていて、光沢があります。

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岩肌に生息しているものの、写真のように根粒菌がつきます。
石灰岩で育つV. exilesも凄いですが、ここにも根粒菌がいることに驚きです!
ちゃんと窒素固定のお手伝いをしてくれています。

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最後に、こちらが花です。
栽培種のアズキにそっくりだと思いませんか?
一度でもアズキの花を見たことがある方なら、この花を見ればV. exilisがアズキの仲間ということを納得してもらえると思います。
私が見つけた時は若莢はありましたが、種子を収穫することはできませんでした。

ちなみにV. exilisはアズキの仲間ですが、ジーンプールの距離があるためアズキと交配はできません。これだけ花の形が似ていれば交配できそうですが、遺伝学って難しいですよね。

以上、アズキの野生種の仲間についてのお話でした。
それでは、また次回ッ!
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