以前のブログでナス科の交配について書きましたが、今回はダイズが主役です。

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先日、タイのセブンイレブンで「冷凍エダマメ」を購入して驚きました!
日本でも茶豆風味のエダマメが人気ですが、タイの冷凍エダマメも茶豆風味でした。
皆さんは、どんなエダマメの種類が好きですか?

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ダイズの若莢を収穫したものを総称でエダマメと呼びますが、ダイズより莢の大きい品種のエダマメ、小ぶりで莢の毛やマメが茶色い茶豆、甘味の強い黒豆ダイズのエダマメなど沢山の種類があります。
日本では新潟県で“茶豆”のエダマメが人気でしたが、品種改良により「普通のエダマメ X 茶豆」を交配した“茶豆風味のエダマメ”が爆発的に人気を高めました。
将来的には、タイでも色々なエダマメ品種が人気を集めるかも知れませんね。

エダマメを交配するときのポイントは開花期を揃えることです。
種類によって開花条件が異なり、日長に反応する(長日・短日)タイプと生育中の積算温度に反応するタイプがあります。
もし短日に反応する場合は、短日処理と言って13時間以上の暗闇を作る必要があります。逆に短日に反応するタイプに光を当て続けると開花をしなくなります(長日状態を維持)。
(この開花調整の話を記載すると文章が長くなるので割愛します、、、)

さて、、、交配手順についてです。

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1stステップは、「翌日に開花すると思われる蕾」を見つけます。
ダイズの花は非常に小さく、1cm以下です。
この花へ交配するため、本当は取ってはダメです。

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2ndsテップは、「開花している花」を見つけます。
蕾のように見えますが、ダイズの花はこれで開花状態です!

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3rdステップは、「翌日に開花すると思われる蕾」から雄蕊を取り除きます(除雄)。

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この時の私の感覚では、蕾の軸に力を入れない、雌蕊に負担を掛けない、花びらを破かないことが交配成功のためのポイントです。
蕾が非常に小さいため、私は医療用ピンセットを利用します。手に入らない場合は、普通のピンセットの先端を削り、自作してもOKです。
違う花を触る前には、ピンセットの先をアルコール消毒してください

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4thステップは、「開花している花」から雄蕊を取ります。
正直、ここは少し雑な作業でも大丈夫です。

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5thステップは、いよいよ交配です。
3rdステップで用意した蕾は非常にセンシティブなため、4thステップの雄蕊を擦りつけてはいけません。「一瞬だけ触れたかな?」くらいの感じで上から落とすだけでOKです。

6thステップは、交配した蕾の管理です。
植物によっては、虫による交雑を防ぐために袋を被せたりします。しかし、ダイズは自殖性が強いため、袋掛けは不要です。5thステップ後はそのままでOKですが、水やりは交配した花を守るためにも根元への灌水をお勧めします。
交配後2日間くらいで失敗か成功が判断できます。蕾が落ちたり、変色したら失敗です。

7thステップは、取れた種子を播種して、F1個体からの次世代の採取です。次の世代のF2以降からは系統選抜へと進みます。
例えば、系統選抜では夏ダイズ系の品種と交配すると開花が積算温度にも反応し、どうしても節間が詰まり、草姿等の表現型が評価しづらいので注意が必要です。
(ここは話が長くなるので、割愛します)

以上、ダイズの交配についてでした。
是非、自分だけの品種作りに挑戦してみてください!
それでは、また次回ッ!
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