日本人に「クリスマスの定番の植物は?」と聞くと、何と答えますか?
恐らく、クリスマスツリーに使われる“もみの木”や“ゴールドクレスト”、または周辺に飾られる“ポインセチア”などを思い浮かべると思います。

絶対に、、、「ヤシの木」と答える日本人はいませんよね。
しかし、国が変われば定番の植物も異なります!

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今回ご紹介するのは、「マニラヤシ」です。
マニラヤシは、名前の通り「マニラ = フィリピン」を原産とするヤシの木です。

ヤシの木にも多くの種類があり、タイでも食用にされるココヤシやパームヤシがあります。他にも日本人が好きな観賞用のテーブルヤシもあったりします。

マニラヤシは観賞用として扱われます。
その為、ヤシの木としては低めの10m位のサイズがMaxになります。

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マニラヤシを含め、ヤシは単子葉植物としては珍しく“木本”として分類されます。
木本なので幹が丈夫で、タイや日本でも海岸沿いの防風林として利用されることがありますね。

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話を戻して、「なぜクリスマスと関係があるのか?」という事です。
原産のフィリピンは、ASEAN唯一のキリスト教国です。そして、公用語が英語になります。

命名のポイントは、上記の写真のように沢山実る果実です。

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フィリピンで育つマニラヤシは、ある季節になると全ての実生が赤く色付きます。
それがフィリピンの気候では、クリスマスの時期に重なることが多いため、英名で「クリスマスパーム」と呼ばれるようになりました。
日本人の感覚では、ポインセチア的な感じですかね。

ちなみにタイ語では「マックヌアン」と呼ばれており、マックはこの植物の総称、ヌアンと言うのが「クリーム色」ですので、クリスマスの意味は何も含まれていません。

同じ植物でも、育つ国の状況で全く違う名前を持つ事がしばしばあります。命名と地域環境の関係は本当に興味深いですね。

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このマニラヤシですが、
ドングリ位のサイズの実がとても美味しそうに見えても、食用不可なんです。
しかも種子からの発芽率が高いため、ヤシの木の下では、子供のヤシがガンガン育ちます。

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これが甘くて美味しい果物だったら、いくら子株がてきても嬉しいのですが、ちょっと残念です。
果汁も多く、美味しそうなんですけどね。

以上、マニラヤシ(=クリスマスパーム)の豆知識でした。
それでは、また次回ッ!
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