今回は、トラクターのご紹介です。
タイでは非常に古い自動車が現役で走っていて驚くことがありますが、農業の世界ではトラクターも同じです。

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トラクターを含む農用機械の世界市場は、2025年まで右肩上がりに伸びていく指標があり、とてもホッとな業界なのです。新車や新型が発売される中で、昔の車体も現役で食糧生産に貢献しています。タイ国内でもクボタや井関などの日本メーカーのトラクターが多く活躍してしていますよ!

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写真のトラクターは、「New holland 7740」です。
New holland社と聞くと分かりづらいかも知れませんが、車で認知度の高い“フォード社”になります。実は、フォードの創設者であるヘンリー・フォードはトラクターの生産にも力を入れていたのです。ヘンリー・フォードが車のライン生産を普及させた話は有名ですが、その中でトラクターのライン生産も同時に進められていました。

New holland7740は1998年式であり、今から20年以上前の車体になります。
改造?修理?箇所も多く、新車の時の見た目とはだいぶ異なっています。もしかすると魔改造状態かも知れません。

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私が日本で利用していたのクボタ社のトラクターでしたので、レバー類の仕様が全く異なっていました。写真は運転席になりますが、長いレバーが2本出ていますが操作用途が見ていてもわからなかったです。
写真には写っていないですが、運転席の右側にはPTOの深さ調整や上下操作を行うレバーがありました。

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 PTOにはディスクローターが付いていました。
これで水分を多めに含んだ土壌も、しっかりと耕運できます。深度もあり、残渣もすき込んでくれるため、土壌の重いタイの水田や畑では大活躍です。

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私の知識不足かも知れませんが、トラクターを水田の中央から耕運開始したのは意外でした。
全面を耕運する際、日本のトラクターの耕運コース(回り方)のセオリーではあまり目にしない光景だと思いました。更に、毎回、バックで旋回するのも意外でした。かなり重量のある車体にも見えましたので、バックで旋回をしていると地盤が固くなりそうで心配でした。肩輪用のブレーキもありましたが、なぜか使用していませんでした。

タイではトラクター等の耕運は、ドライバー付きで発注することができます。
料金は、耕運に要した時間で時給制で支払いを行います。

以上、マニアックな内容でしたが、現役のフォード社のトラクターの話でした。
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