今回ご紹介するのは植物は、
赤い果実が印象的な「カリッサ・カランダス」という樹木です。
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カリッサ・カランダスは、学名の「Carissa Carandas L.」からきています。
タイ語では「ナームデーン」と呼ばれています。

カリッサ・カランダスは、「キョウチクトウ科」に分類されます。
植物に詳しい方であれば、「キョウチクトウ科 = 毒性を持つ」という認識があると思います。
本ブログでもご紹介したタイを象徴するような樹木である“プルメリア”もキョウチクトウ科です。
日本人に馴染みのある“ニチニチソウ”もキョウチクトウ科に分類されています。

キョウチクトウ科の植物の茎などを折ると、乳白色の樹液が出てきます。
この樹液に毒性が含まれており、犬や猫が食べてしまうと嘔吐や唾液が止まらなくなります。重症の場合は痙攣を起こし、昏睡状態になることもあります。

さて、、、この話を聞くと「カリッサ・カランダスも毒性がある?」と思いますよね。
実はキョウチクトウ科としては珍しく、カリッサ・カランダスは生食でも食べられるのです。
タイでは写真の赤い果実をジュースにすることがあり、国によってはジャムを作るみたいです。

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原産はインドのデカン高原で、乾燥に強い特徴を持つ低木常緑樹です。
葉も肉厚であり、水分含量が多そうですね。
この葉を見ると、同じキョウチクトウ科のニチニチソウに似ているように思いませんか?

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枝は、若い場合は赤みを帯びていました。
トゲもあるので、観察時は注意が必要です。
レモンの枝ほど硬いトゲでないですが、鋭いため触ると痛いです。

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花は純白です。
もし花だけを写真で見せられると、一瞬、ジャスミンかと思ってしまいます。
花弁は5枚で、肉厚でした。

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果実を食べてみました。
味は、非常に酸味が強いです。更に、白い樹液の原因かはわからないですが渋みも感じられました。しかし、この樹液は完熟した果実では無くなるみたいです。
ビタミンCも多く健康には良いようですが、この酸味の強さでパクパクと食べるのは難しいと感じました。

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種子の入り方も特徴的ですね。
直径2〜3cmほどの果樹の中で、種子が綺麗に並んでいました。

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市場では見かける機会の少ない果樹ですが、もし見かけた場合は味見をして見てください。
日本で食べれる機会は滅多にないと思いますので、いい思い出になるでしょう!
「私はキョウチクトウ科を食べたことがある」というのは、「トムヤムクンを食べたことがある」という自慢よりも貴重な経験話になりますよ。

それでは、また次回ッ!
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