今回は、チューインガムの原料を取るために利用されている植物のご紹介です。
一般名は、「サポジラ」です!タイ語では、「ラムット」と呼ばれています。

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サポジラの果実は、生食でも食べることができます。味は、柿に似ていると表現される場合が多いですね。

サポジラの原産国はメキシコであり、植民地化の影響を受けてフィリピンからタイへ伝わったとされています。現在は東南アジア地域でも普通に見ることができ、日本では沖縄県で栽培されています。

英名は「ツリーポテト」と呼ばれています。
写真の果実がジャガイモに見えませんか?

学名は「Achras zapota」であり、アカテツ科に分類されます。
余談ですが、アカテツ科には以前のブログで紹介した“カニステル”があります。カニステルもゆで卵のような食感を持つ不思議な植物ですので、アカテツ科を掘下げて調べると面白い植物がまだまだありそうですね!

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葉は、光沢があり肉厚です。葉の付き方もカニステルに似ており、アカテツ科の共通点がしっかりとわかります。
今回は開花中の花を見つけられませんでしたが、花もカニステルと同じような形となります。

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「チューインガムの木」と呼ばる理由は、樹液から“チクル”という原料が採れるためです。チクルはゴムに似た成分であり、チューインガムを噛むと最後まで残っているのはチクルを含んでいるためです。

幹はしっかりとしていて、樹高40m近くになる常緑高木です。
私が観察したのは2mほどの小さい木でした。それでも果実は沢山実っていたので、収量は多いようですね。このサイズの幹からでも、チクルの原料は採れそうです。

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写真は、果樹を収穫した直後です。
このように勢いよく樹液が飛び出てきます。この白色樹液に触るとベタベタとしていて、チューインガムの原料になる事がなんとなく想像できました。

成熟するともう一回り大きくなり、形も楕円形に近くなります。そうすると生食でも食べれますが、上記写真のサイズでは渋みが強くて食べれたものではありません!

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以上、チューインガムの木と呼ばれるサポジラ(ラムット)のご紹介でした。
市場で販売されている成果物を見ることは容易ですが、植木として見掛ける機会が少ないです。
是非見かけた際には観察してみて下さい!


それでは、また次回ッ!
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