今回ご紹介するのは、タイの淡水エビの養殖場についてです。
淡水エビと聞くと、20cmくらいに育ったテナガエビを想像する方も多い思います。丸焼きにして食べると美味しいですよね。
ちなみに、タイで輸出向けに養殖が盛んなバナメイエビは淡水では育ちません。“汽水域”と言って、若干の塩分が必要になります。そのため、タイではバナメイエビの養殖場を作るためにマングローブ林の伐採が進み、経済成長と環境破壊の調和に関する問題が長い間続いていますね。

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話はバナメイエビになりましたが、、、今回の主役はタイ語で「クン・フォーイ」と呼ばれる淡水エビです。
 クン・フォーイの学名は、「Macrobrachium lanchestreri de Man.」です。
英名ではLanchester‘s Freshwater PrawnやTiny Freshwater Shrimpと呼ばれています。 “Freshwater”は淡水、“Prawn”はエビ、“Tiny”は小さいという意味なので、ザックリと翻訳すると「小さな淡水のエビ」という意味ですね。 

料理としては、生きたままの踊り食いである「ヤム・クン・テン」が有名です。ただ、衛生的な安全性は低いため食べる時は注意(勇気)が必要です。
他には「クン・フォーイ・トート」と呼ばれるカキ揚げがあります。これは私の好物の一つであり、エビの風味を味わえて美味しいですよ。

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 写真のような養殖池は、生産地に行くとどこでも見れます。特にナコンパトム県では生産量が多いですね。
今回の見学先は養殖場に変わりは無いですが目的が違います。
「養殖場」と聞くと、“大量生産をしてキロ単位で食用として販売”を目的としている場合が多いです。しかし、タイの養殖場は“養殖用のペア(雄・雌の個体)を生産する”ことを目的としている場合があります。そのため、親個体を生産している今回の養殖場の池の面積は一般的な養殖場よりも狭くなっています。

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池の中心地に浮いている羽は、酸素を送るために利用します。エビは酸欠に弱く、水温が上昇すると水中の酸素が少なることで弱ってしまうのです。更に、羽を回すと水温も若干は下がる効果があります。
しかし、エンジン付きの機械で羽を回すため、不用意に連続稼働はしないです。(ガソリンがもったいないですからね)

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池の端には、籠が付けられた棒を設置しています。
この籠にエビの餌を入れて水中に沈めておくとエビが入るのですが、定期的に持ち上げてみて、エビの成長具合を観察するのに利用しています。

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籠をあげると、小指の先くらいの大きさのエビが入っていました。
体が透明なため、食べた餌が透けて見えています。
(エビの手前の粒が餌です)

出荷できるサイズになると、「1匹 0.1バーツ」くらいの値段が付きます。
ここから一般的な養殖農家が卵をとり、出荷できるサイズまで育てて販売をしていきます。
今回の養殖農家は“ブリーダー"であり、良質な両親個体を維持していくことが最大の役目になっています。一般的な養殖場では大きくなったエビは全て販売してしまうため、遺伝的な近親相姦の問題まで管理しつつ、時間をかけて親個体を生産する事まではできないというわけです。

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熱帯魚の養殖でもよくある事で、ブリーダーは新しい品種や良質な親子体の維持を行い、販売できるまで育てる農家をキーパーと呼びます。一言で“養殖農家”と言っても、役目を分けて効率的な生産と経済的な売上げ確保を行っているのです。

以上、タイのエビ養殖場のご紹介でした。
それでは、また次回ッ!
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