今回は、タイの農業で登場する伝統農機具のご紹介です。 

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写真を見ればすぐに分かるかも知れませんが、「唐箕(とうみ)」です!
この機械自体は、約40年前の物みたいです。
タイ語では“シーファット”と言う名前で呼ばれています。

唐箕は江戸時代中期に中国から日本へ伝来しました。そのため、中国に関連する漢字である“唐”が使われているわけです。恐らく地理的な関係では、日本よりも早くに唐箕がタイへ伝来したのではないかと思います。

日本でも昔から利用されている唐箕ですが、現代版は電動で動くタイプが市販されています。それでも、仕組みは同じです。

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唐箕の役目は、米や雑穀などの穀類の選別やゴミ取りです。
中に大きな羽があり、風の力を利用して選別を行います。これを「風選(ふうせん)」と呼びます。
写真の通り、基本的には全て木製で作られています。(この写真は洗浄前なので埃だらけです。)

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今回は、タイ米の選別に利用しました。
水田に雑草が多く生えてしまい、雑草の種子やゴミの混入が原因で販売ができませんでした。そこで、風選を行った上で自宅での食料に利用するのが目的です
風選を行う前には、写真のように籾を数日間の天日干しをして乾燥させています。

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唐箕には、羽を回すハンドルが付いています。
しかし今回は、エンジン付きの耕運機と合体をさせて羽を回しました!
上の漏斗部分から籾を入れると、唐箕の後ろには雑草の種子や軽い籾が飛び、手前に成熟した籾が貯まっていきます。

エンジンの力もあり、あっという間に作業が完了です。次は精米ですね。以上、タイの伝統農機具「唐箕」のご紹介でした。
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