植物の名前の由来を考えたことはありますか?
タイで生活していると「命名にそんな背景が?」と驚く時があります。

今回の主役は、「オシロイバナ」です。
オシロイバナは中南米が原産であり、強い繁殖力を活かして、航海の歴史
とともに世界各国に運ばれていきました。

寒さには弱いため日本では一年草とされますが、タイのように年間の気温が
高い場合は多年草
として扱われます。
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オシロイバナという名前は和名です。
名前の由来は、江戸時代(17世紀)に日本へ伝来した際に"白粉(おしろい)
の代用"に使われためです。

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写真のように、受粉後に種子が育ちます。
受粉のタイミングで大きさに差があるのがわかりますでしょうか。

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そして、名前の由来となったのが、この白い粉です。
成熟した種子を割ると出てきます。
この粉の白色は、花色が赤(写真左)でも黄色(写真右)でも同じです。

この粉には、トリゴネリンという毒素が含まれているためご注意ください。
口に入れると、嘔吐や下痢に悩まされます。


さて、、、
タイではというと、「バーン・イェン」と呼ばれています。
名前の由来となったのが、開花時間です。

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もともとオシロイバナには、夕方〜翌朝の午前中まで開花する特徴があります。
タイ語で「バーン」は“咲く”、「イェン」は“夕方や夜"を意味します。

上記写真は、昼過ぎに撮影しています。
萎んでいるのは開花済みの花ですが、その周辺に赤くなった蕾がついています。

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これが、18時頃の撮影です。名前の由来の通り、夕方には沢山の花が開花していますね。
品種によって、花色が赤色、黄色、白などとありますが開花の性質は同じです。

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真っ暗になっても、元気に開花が続いています。

一方、英名では「Four O'clock(フォー・オクロック)」と呼ばれています。
意味は、“(夕方)4時”です。

このことからも、もしオシロイバナが江戸時代に伝来せず、白粉の文化も無くなった
時代に伝来していたら「ユウガオ」に近い名前になっていたかも知れませんね!

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名前の由来は、第一発見者、現地の文化、時代の習慣などに左右されるため、
気になった名前がありましたら調べてみてください。面白い発見が、きっと待っています。

それでは、また次回ッ!
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