日本人にとって、ダイコンは定番の野菜ですね。
日本への伝来野菜としても古い歴史を持っており、様々な品種が作られてきました。
今回は、そんなダイコンについてタイの食文化を考えてみました。

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日本人からすると「ダイコンは日本の野菜」と思いがちですが、伝来のルートとしては日本よりも先に東南アジアへ入っています。

原産は地中海地方とされ、日本へ伝来するまでには“東南アジアルート”と“中国・中央アジアルート”の説があります。
日本へダイコンが伝わってからは、それぞれのルートによって華南系と華北系の品種が誕生しています。

と言うことで、、、タイのダイコンの食文化は日本よりも古い訳です。

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次に、なぜタイにダイコンの食文化が定着したかです。
日本では、“根菜は体を温める食材”のイメージもあり、ダイコンもおでんや味噌汁の具材の定番とされ、どちらかと言うと「体を温める料理」に使われます。

しかし、ダイコンの薬膳効果としては“体を冷やす野菜”として扱われています。

この事から、気温の高いタイには体を冷やす効果を求められた事で食文化に馴染めたと考えられます。

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最後に、調理方法です。
日本のダイコン料理としては、出し汁での煮込み料理やスープへの具材が定番です。
その他にも、ダイコンへ味付けする料理が多いですね。 

しかし、タイでは煮込み料理の文化が殆どありません。そのため、ダイコンが煮詰めて売られている場面を見ることはありません。
スープの具材として、小さい欠片が入っている事はありますが、メイン食材として扱われている雰囲気はないですね。

実は、タイではダイコンから出し汁をとる文化があります。
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定番のタイ料理として有名なタイスキ(鍋料理)、クイティアオ(麺料理)、カオトム(お粥)などのスープには、ダイコンが出し汁として利用されているのです。
そのため、スープの中に申し訳無い程度にダイコンの欠片が入っている訳です。
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もともと伝来ルートで分類されているタイの華南系ダイコンには水分が多く、水炊きにすると味が染み出しやすいです。
体を冷やす効果を得るためにも摂取量を増やす事が必要であったために、「出汁の素」として扱われるようになったのだと思います。

同じ食材でも、伝来方法や現地の気候によって扱われ方が全く異なる興味深いダイコン文化です。
簡単にまとめていますが、少しでも読者の方々のトリビアと慣れば嬉しいです。

それでは、また次回のブログでッ!
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