今回は、タイでも比較的珍しいですが赤いバナナを観察してみました。
この赤いバナナは一度見ると強烈な印象があり、頭から離れなくなるかもです。

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世界には100種類以上のバナナがあると言われています。
確かにタイ国内でも、大小の大きさや果実の角がやや角ばったタイプなど多くの種類がありますね。タイでは、クルアイピンという焼きバナナやクルアイトートという揚げバナナに利用される種類もありますが、調理用のバナナは小ぶりで甘味が少ないのが特徴です。

一方、「熟したバナナの色は?」という部分では“黄色”と答える方が殆どですね。
なぜなら、世界のバナナを見ても95%近くが黄色になるからです。
そのため、今回ご紹介する赤いバナナは非常に珍しいわけです。
赤バナナは世界では、モラードバナナと呼ばれています。スペイン語で「モラード」が紫色という意味を持つようです。

バナナは草本ですので、木ではなく、草に分類されます。
そのため、写真のように樹皮と思われる部分がないですね。雑草の茎のような感じです。

注目すべきは、そのの部分です。
普通の黄色いバナナは、この茎の部分が緑色です。しかし、赤バナナは完全に赤みがかっていますね。もちろん、その先に通いている果実は紫色です。果実は、まるでバナナの花の色と同じような感じです。

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もう少しアップで撮影した写真です。
茎の内側まで紫色なのがわかります。
恐らく、この赤い色はアントシアンの色素だと思います。

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ちなみに、こちらが黄色い普通のバナナの茎です。
完全に緑色なのが分かりいいますでしょうか。

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赤いバナナの葉っぱ自体は緑色ですが、葉柄は紫色です。
この緑と紫のコントラストが非常に綺麗でした。

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こちらが普通のバナナです。
葉柄は緑色です。 

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赤バナナの果実はこんな感じです。
1つづつの果実は、小ぶりです。果皮の色は濃い赤色〜紫色の間といった感じですね。

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こちらが普通の黄色いバナナです。まだ熟していないですが、緑色です。
この普通のバナナは今回の赤いバナナの横に生えていましたが、生育速度は赤色も普通のバナナも大差ないようです。

今回の赤バナナは未熟な感じでしたので収穫はしていません。
ただ、赤いバナナでも樹皮を剥くと中の色は普通のバナナと同じような色味で、白〜クリーム色です。
味は、実は普通のバナナとあまり変わりません。

以上、赤いバナナ(モラードバナナ)の話でした。
それでは、また次回ッ!
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今回は収穫はしていませんが、皮を剥くと