タイの田舎では農家の家で機織り機を見る事があります。
今回は、タイ式の機織り機を紹介です!

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タイでは、シルクの織物が有名ですね。
また、タイらしい装飾の入った女性の腰巻きも目にすると思います。
これらは伝統的に作られ、「☓☓部族の織物」的な感じで呼ばれる事もありますね。

しかし、タイで生活していて最も身近な織物が他にあります!
写真の糸の色でも分かると思いますが、僧侶の袈裟です!
僧侶の袈裟は今でも手織りの布から作られています。

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こちらは、足踏織機です。
足踏織機は、その名の通り足踏みで綜絖(そうこう)を上下させて緯糸(よこいと)のシャトルを通す仕組みです。常設になるため、かなり大型の機織り機です。

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こちらが、元になる糸です。綿の糸ですね。
僧侶の袈裟の色はお寺や地位によってやや異なりますが、このオレンジ色が最もポピュラーな気がします。

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この糸を経糸(たていと)として機織り機の上から絡まないように張っています。
これを見るだけでも準備が大変そうですね、、、

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これを下の段まで引っ張り込みます。
この時点では、糸一本一本が太いことに注目です。

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続けて、白い糸が垂れ下がっている上下の綜絖に通します。
ここまで来ると織物開始って感じですね。

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こちらが櫛の役割を持つ(おさ)です。機織りのトントンという音が出るやつです。
綜絖の後のため、糸が上下に分かれているのがわかります。

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これが、織物が進行中の段階です。
綜絖、筬、シャトルの順番で並んでいます。

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機織りが進むと、手元ではここまで細かく糸が結われています。
手織りの技術って、凄いですよね!

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最後に余談です。
今は利用されていないとの事でしたが、こちらが始めの糸を紡ぐ機械です。
綿やカイコの繭から糸を紡ぐヤツですね。

以上、タイの機織り機についてでした。
恐らくタイ国内でも地域毎に異なるスタイルが存在すると思いますが、今回のは僧侶の袈裟を織るための機織り機になります。
それでは、また次回ッ!
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