今回は、アメダマノキを見つけたのでご紹介します!

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アメダマノキは和名であり、その名の通り「飴玉」から来ています。
これを発見した方からは、木の実が飴玉に見えたのでしょうか。
木の実の大きさは、大人の親指の第一関節くらいまでの感じです。

学名はPhyllanthus acidusであり、「acidus」は"酸味"の意味を持つとされています。
実は木の実は、飴玉のように見えても酸味が強いと言う特徴があります!

英名はMalay gooseberryやTahitian gooseberryと呼ばれます。
余談です。「gooseberry」は植物の果実の呼び名ですが、「I don't  want to play gooseberry」と言う表現は「邪魔者になりたくない」という意味です。
そうです、gooseberryはそれくらい特徴的な果実と言う訳です。
そんな英名が付くアメダマノキの果実も、それくらい酸っぱい訳ですね。

一方、タイでは正反対の良い意味を持っています。
タイ語では「マヨム」と呼ばれ、樹木にこだわる家では必ず一本はアメダマノキが植えられています。タイ語のマヨムの呼び名は、タイ語で「人気のある」を意味する"ニヨム"という発音に似ています。その為、自宅の玄関先などにアメダマノキの木を植えると良いことが舞い込んで来ると信じられている訳です。

日本は飴玉、アメリカは邪魔者、タイは人気者です。国が変われば、植物の立場も色々と変わるのは面白いですね。

さて、、、
この植物として特徴は、トウダイグサ科に分類される樹木ですが、同じ科の草本にはポインセチアやハナキリンも含まれます。

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果実の付き方が特徴的ですが、収穫後は写真のようにボツボツが残ります。
これは、花の付き方が総状花序だからです。総状花序とは、1つの軸を中心に花が咲く性質であり、ヒヤシンスや藤の花が同じ性質を持ちます。
さらに、幹に直接果実が実る幹生果の性質も持つため、収穫後の幹がボツボツしている訳です。
幹生果はジャックフルーツも持つ性質ですね。

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樹木としては、約6メートルほどに育つ常緑低木です。
庭先に植えるには丁度よいサイズですね。

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葉は、羽状複葉です。
これは、トウダイグサ科でよく見られる性質な気がします。

ちなみにトウダイグサ科は乳白色の樹液が毒を持ちますが、アメダマノキの場合は根から出る樹液には毒性があるようです。

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はこんな感じです。
幹生果の性質はあるものの、幹には果実が付かないみたいです。

以上、アメダマノキについてでした。
タイでは庭先で見る事ができますので、見つけたら観察してみて下さい。
それでは、また次回ッ!
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