田舎道を歩いていて、面白い植物を見つけました。
それがパンヤノキです!
パンヤノキは パンヤノキ属に属する植物で、30m以上に成長する落葉高木となります。
別名「カッポク」と呼ばれていたりもします。
恐らく、殆どの方が「綿の植物と言えば?」と聞かれると今回の樹木ではなく、アオイ科ワタ属に分類されている草丈1mくらいの植物を思い浮かべると思います。実際に世界的にもアオイ科の植物の方が綿の生産に利用されています。
一方、今回のパンヤノキ属の生産の歴史は古く、紀元前300年代のアレクサンドロス王の時代から利用されていたようです。当時は、高級品として重宝されていました。
私が見つけた個体は10m弱ですので、 まだ若いです。
パンヤノキは成熟すると板根を見ることができるみたいですが、この個体はまだ根っこの発達はしていませんでした。
何故この様な高木に気がついたかと言うと、写真の木の実が落ちていたからです。
これは熟している途中で落ちてしまった様ですが、特徴的な見た目でしたので気が付きました。
種類にもよりますが、私が見つけた木の実は15cmくらいありました。
他にも割れてしまっている木の実も落ちていました。
ちょっと見た目が汚らしいですが、綿っぽいのが付いているのが分かると思います。
こちらが綿になります。
中心には種子が入ってます。
手芸を行う方はご存知かも知れませんが、「パンヤ綿」というのが手芸店には売られています。その原料が今回の樹木です。
パンヤ綿は繊維が細く撥水性に優れています。そのため製糸には不向きであり、詰め物としての利用が一般的です。昔は撥水性を活かして救命具にも詰められていたようですが、現在は詰め物以外には油分の給水力を目につけられてオイルの吸収材としてエコロジーな資材として注目をされています。
ちなみに、日本へは2000年代でも東南アジアから100トン以上の輸入がされています。
輸入量は減少傾向ですが、意外と綿としては日本国内でも目にする機会が多いと思います。
こちらが樹皮です。
木材としては、柔らかいため耐久性に欠けます。しかし、その柔らかさを利用して、川を渡るためのカヌーが作られていた時代もありました。
以上、パンヤノキのご紹介でした。
道端で見つけたり、生産現場に足を運べる機会は非常に稀かと思います。
しかしタイの田舎ではポツンと植えられていることもありますので、見つけた際には観察してみて下さい。
それでは、また次回ッ!
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それがパンヤノキです!
パンヤノキは パンヤノキ属に属する植物で、30m以上に成長する落葉高木となります。
別名「カッポク」と呼ばれていたりもします。
恐らく、殆どの方が「綿の植物と言えば?」と聞かれると今回の樹木ではなく、アオイ科ワタ属に分類されている草丈1mくらいの植物を思い浮かべると思います。実際に世界的にもアオイ科の植物の方が綿の生産に利用されています。
一方、今回のパンヤノキ属の生産の歴史は古く、紀元前300年代のアレクサンドロス王の時代から利用されていたようです。当時は、高級品として重宝されていました。
私が見つけた個体は10m弱ですので、 まだ若いです。
パンヤノキは成熟すると板根を見ることができるみたいですが、この個体はまだ根っこの発達はしていませんでした。
何故この様な高木に気がついたかと言うと、写真の木の実が落ちていたからです。
これは熟している途中で落ちてしまった様ですが、特徴的な見た目でしたので気が付きました。
種類にもよりますが、私が見つけた木の実は15cmくらいありました。
他にも割れてしまっている木の実も落ちていました。
ちょっと見た目が汚らしいですが、綿っぽいのが付いているのが分かると思います。
こちらが綿になります。
中心には種子が入ってます。
手芸を行う方はご存知かも知れませんが、「パンヤ綿」というのが手芸店には売られています。その原料が今回の樹木です。
パンヤ綿は繊維が細く撥水性に優れています。そのため製糸には不向きであり、詰め物としての利用が一般的です。昔は撥水性を活かして救命具にも詰められていたようですが、現在は詰め物以外には油分の給水力を目につけられてオイルの吸収材としてエコロジーな資材として注目をされています。
ちなみに、日本へは2000年代でも東南アジアから100トン以上の輸入がされています。
輸入量は減少傾向ですが、意外と綿としては日本国内でも目にする機会が多いと思います。
こちらが樹皮です。
木材としては、柔らかいため耐久性に欠けます。しかし、その柔らかさを利用して、川を渡るためのカヌーが作られていた時代もありました。
以上、パンヤノキのご紹介でした。
道端で見つけたり、生産現場に足を運べる機会は非常に稀かと思います。
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