タイでクレープを購入した事はありますか?
恐らく初めて注文した時は、「生地がバリバリ!?」と驚くと思います。

今回は、タイ式のクレープについて考えてみました。

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まずクレープの歴史ですが、発祥は紀元前7,000年のフランス ブリターニュ地方の郷土料理です。
それが、蕎麦粉を利用した「ガレット」になります。ガレットはフォークとナイフを使って食べる食事であり、デザートとしての位置づけではありません。

19世紀にルイ13世が妻と共にブリターニュ地方を訪れた際にガレットを気に入り、王宮料理へ取り入れました。その際に蕎麦粉に代わって利用されたのが"小麦粉"となります。合わせて、フランス全土へと食文化として広まりました。
この時にモチモチ食感のクレープが誕生したかと思いますが、それでも皿に乗せて食べるスタイルでした。

その後、各国で様々なアレンジが加えられ独自のクレープが誕生していきました。

日本へクレープが渡ったのは1977年の原宿です。
日本では、ファストフード的な要素と"食べ歩き"をコンセプトとしたスタイルになりました。
味付けもデザート的な物が中心となり、生クリームや果実が使われています。
日本人からすると「クレープ生地=モチモチ食感」が美味しいと感じるようになった訳です。

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タイで「クレープ生地=バリバリ食感」を定着させたのは、写真の会社のようです。
1998年にN&Bグループとして、タイ国内で初めてクレープ販売事業を展開しました。

会社のホームページを見ると、オーナーは初めから「硬い生地」を作りたかったらしいです。
フランスの硬めの生地のガレットと日本の食べ歩きスタイルの融合がタイ式クレープのようですね。

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タイ式クレープのもう一つの特徴は、オリジナルトッピングの豊富さです。
一つ5バーツから選ぶ事ができます!

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タイでも甘い系のクレープが人気のようですが、このお店は惣菜系の味付けも豊富に用意されていました。価格は40バーツ〜になるようで、屋台のクレープ屋よりかは高めの価格設定です。

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機材は、フランス式のクレープ焼機「クレピエ」を使っていました。

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生地を伸ばすのも、「ロゼル」です。

クレープは各国で独自の進化を遂げていますが利用される機材が日本でもタイでもフランスと共通しており、歴史的にフランスから由来しているのが分かりますね。

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以上、タイのクレープについて考えてみました。
バリバリ食感も癖になる美味しさがあり、生地の甘みがモチモチ食感タイプよりも感じられる気がしています。皆さんも、是非、お試し下さい。

それでは、また次回ッ!
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