以前、塩類集積土壌が深刻になっている農村を訪れる機会がありました。
この時に農家が生活の活路を作る為に行っていたのがキノコ栽培でした。

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この写真は、以前に私が趣味で栽培した時のキノコです。(イメージです)

塩類集積土壌では、作物や野菜がうまく育ちません。
そのため土地を持っている農家でも、その土地を使うことができない状態でした。その農家の畑周辺でも地面に白い部分が見えており、塩類を容易に観察することができました。

そこでは物理的に地面から離れた施設栽培として、キノコを作っていました。

日本人の感覚では、「キノコ=法人が専用施設で行うもの」と思っている方も多いと思います。雪国マイタケやホクトなどが有名でしょうか。または、家庭菜園的に営利目的がなければ気長に原木で栽培が行えると言うイメージもあるかと思います。

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さて、タイの農家はと言うと、、、
こんな感じで、手作り感満載の小屋で栽培している事が多いです。
小屋の周りは、遮光率90%位の寒冷紗で囲われているだけです。
菌糸ビンの水分含量や湿度などは感覚的に管理している様子でした。

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こちらは、おが屑などを詰めた菌糸ビンの素(菌床の素)です。
瓶と言っても、素材はビニール袋です。キノコが生える口の部分だけがペットボトルの蓋より少し大きい位のプラスチック製の物が付けられています。その部分を新聞紙で閉じて、中身を発酵させています。

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菌床が出来たら、キノコの菌を植え付けます。そうすると、写真の様にキノコが生えてきます。
私はキノコに関する知識は皆無ですが、この品種に対してはプラスチック製の口の面積が狭いようにも感じました。この収量が普通なのでしょうか、、、あと、意外と生育が揃わないみたいです。

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こちらは、収穫後です。
残骸の感じが凄いですが、臭いも独特だったのを覚えています。

日本でも使い終わったキノコの菌床は堆肥として利用される事がありますね。
土壌には塩類があるものの、キノコを残渣を利用して少しでも土壌環境を改善が進むことを願うばかりです。


以上、キノコ農家のお話でした。
それでは、また次回ッ!
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